ECプラットフォームのShopifyでは、半年に1度「Shopify Editions」というイベントが開催され、毎回100種類にも及ぶアップデート情報が公開されています。しかし、Editions以外でも細かいアップデートが頻度多く実施されており、情報のキャッチアップが大変だと思われる方もいらっしゃるかと思います。

本記事では、2025年8月〜10月の3ヶ月間で実施されたアップデートの中から、幅広い事業者様へ影響がありそうな項目をピックアップしてお伝えしていきます。
ShopifyでECサイトを運営しているがアップデートの情報に追いついていない、という方は、参考にしていただけますと幸いです。

アップデート情報(管理機能関連)

GoogleとFacebookのSSO機能

GoogleとFacebookのソーシャルサインインオプション機能が実装されました。
下記画像のように「お客様アカウント」のログイン方式になっているストアが対象です。

SSO機能については「新しいお客様アカウント」の設定が必要

これまでは「以前のバージョン」の方式にて、SSO機能をアプリや開発により実装する手段が主でしたが、本アップデートにより事業者様の選択肢が増えました。
ただし、下記のような注意点もございますので、対応については検討が必要です。

  • Google Cloud ConsoleやMeta for Developersでの作業(OAuth設定など)があるため、インフラまわりの知見がある技術者の対応推奨
  • 2025年11月上旬の段階ではGoogleとFacebookのみ対応
  • ソーシャルログインをされた場合にShopify側へ連携されるお客様情報は「メールアドレスのみ」

その他にも、新しいお客様アカウントはログインやマイページまわりの仕様が、以前のバージョンの場合と異なります。例えば以前のバージョンから切り替えたい場合、まずは知見のあるパートナー様へご相談いただくことを強くおすすめいたします。

参考)[公式] お客様アカウントのソーシャルログインの設定手順

商品のバリエーション上限が2048にパワーアップ

従来は、1つの商品につき最大100までのバリエーションが登録できましたが、アップデートにより最大2048まで登録できるようになりました。例えば「カラー」「サイズ」「素材」など3種類のグループを使用していると、バリエーションの組み合わせが100を超えてしまい登録できない事例もあったため、この点が改善されました。

注意点としては、バリエーション数が多くあると組み合わせが複雑になるため、お客様が購入される際に迷われてしまう可能性はあると思います。あまり複雑になりすぎないよう、事前のバリエーション設計は必要です(実際に2048までバリエーションを使うことはなかなかないと思いますが)
しかしこれまでの上限100というのは少々不安な数だったため、改善されたことは非常に大きいですね。

参考)[公式] 2048種類の商品バリエーションを紹介

商品の「非公開」ステータス追加

商品のステータスにおいて、新たに「非公開」が追加されました。商品単位で対応可能で、設定すると「直接URLを知らない限りアクセスができない」仕様となります。
Shopifyのストア上はもちろん、インターネット検索等にも表示されません。

例えば、会員限定やメルマガ限定セールなど、サイト上に商品情報を出したくない場合に便利です。

商品管理画面のステータスから、非公開を選択可能

参考)[公式] ステータスが非公開の商品について

Shopifyメールで動的に商品を表示させるセクションが設置可能に

Shopifyメール(公式アプリ)にて、「商品」のセクションから「ベストセラー」または「新着商品」の自動表示が設定可能になりました。
人気商品や新着商品が変わった場合でも自動で内容が更新されるため、毎回手動で商品を選択する手間が発生しません。メルマガを作成する際に常時設置しておくと便利です。

Shopifyメールを作成する際に、商品セクションを選択し、ベストセラーまたは新着商品の自動表示設定が可能

参考)[公式] Shopifyメールのテンプレート設定について

ストア分析機能の「過去◯日間」に、当日分のデータが含まれるように

細かい部分のアップデートとなりますが、管理画面内の「ストア分析」における期間指定で「過去7日間/30日間/90日間/365日間」を選択した際に、当日分のデータも自動的に含まれるようになっています。
※当日のデータを除外したい場合は「現在の期間を含める」チェックを外せばOK

ストア分析の期間指定で「過去◯日間」のグループを選択すると当日分のデータも反映される

従来は、当日分のデータも含むには手動で期間指定をする必要がありましたが、本アップデートにより面倒な一手間が改善されました。

参考)[公式] ストア分析の「◯日間」に当日分が含まれるように

アップデート情報(AI/Sidekick関連)

SidekickでShopifyアプリを検索/比較が可能に

SidekickにてShopifyアプリの情報を聞くと、AIが提示してくれるようになりました。また、複数種類のアプリを紹介された場合、指示をすることでそれぞれの詳細情報を比較してくれます。
提示されたアプリの中で気になるものがあった場合は、チャット画面からインストールもできるようになっています。

Sidekickで商品レビュー機能のアプリを訪ねている例。3つのアプリとそれぞれの比較を教えてくれる。

これにより、ストアに追加したい機能がある場合に、AIでのスムーズな情報収集が可能です。ぜひ活用してみましょう。

AIへ指示を出す際は、念のため日本国内に限定する言い回しにすることを推奨いたします。

当社の記事でSidekickについてまとめた記事もございます。よろしければこちらも併せてご覧ください。
Shopify AI Sidekickの基礎ガイド|2025年アップデートや活用法

Sidekickでよく使うプロンプト(スキル)を保存可能に

Sidekickでは「スキル」という名称ですが、プロンプトを最大25個まで登録できるようになりました。
プロンプトの入力時に「/」を押してスキル名とプロンプトを登録可能です。

Sidekickでよく使うプロンプトを「スキル」としてショートカット登録が可能

登録したスキルを呼び出す際は、プロンプトの入力エリアにある「カミナリマーク」をクリックします。
例えば、定期的に行うようなタスク(レポート作成など)で登録しておくと、毎回同じ内容を入力せずに済むため便利です。

参考)[公式] Sidekickでのスキル追加&使用について

商品写真の背景編集AIの改善

商品管理のメディアなどに登録している写真は、AIによる背景編集が可能です。これまでも機能はありましたが、背景編集については日本語に対応していませんでした(2025年7月の段階)
2025年11月現在日本語で生成できるようになっており、非常に扱いやすくなりました。

プロンプトについても様々なシーンやスタイルで指示ができます。もし写真の背景を変えたい場合は、ぜひ試してみてください。

商品写真の背景を生成した例。2025年11月現在、日本語の指示にも対応。細かい指示にも柔軟に対応してくれる。

下記の公式記事にて、画像生成についての詳細な説明がございます。
参考)[公式] メディアの画像生成について

また、背景生成AIについては弊社の過去記事(2025年7月時点)でも紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
※「商品画像の背景切り抜きや生成はShopify Magicで対応可能」の項目で説明しています。
Shopify SidekickのAI画像生成を検証

Sidekickでフルスクリーンモードが実装

本項目は細かいポイントになりますが、フルスクリーンモードの実装により主にPCでのSidekick活用がしやすくなりました。
従来は管理画面の右側にチャットエリアが表示されており、領域が狭いことでやり取りのしづらさがあったと思います。

Sidekickのフルスクリーンモードは、PCだと画面右上にある矢印アイコンで開閉可能

上記の画像でご紹介した方法以外でもフルスクリーンモードへの切替ができますので、詳細は下記公式ページをご確認ください。
参考)Sidekickをフルスクリーンモードで使用する方法

Sidekickで音声でのやり取りが可能になるアップデート情報がありますが、こちらは2025年11月上旬時点で日本語の対応はされておりません。

アップデート情報(メタフィールド関連)

メタフィールドの定義タイプに「ブログ」「ブログ記事」が追加

メタフィールドの新しい定義タイプとして「ブログ」と「ブログ記事」が追加されました。これにより、活用例の1つとして商品ページや固定ページ、ブログの記事ページなど、任意のページ内に特定のブログ情報を掲載しやすくなっています(情報をストア上に表示させるにはカスタマイズが必要です)

定義タイプについて

  • ブログ(リスト)
    リスト形式で複数のブログ記事を設定できます。例えば、Newsというブログの中から任意で複数の記事を選択可能です。記事ごとに関連記事リストを出し分けたい場合などに便利。
  • ブログ記事(単一)
    単一でブログ記事を設定できます。例えば、Newsというブログの中から任意の1つの記事を選択可能です。特定のページ(商品ページ等)に関連記事として1つ表示させたい場合など。

メタフィールドの設定例

  1. 設定の「メタフィールドおよびメタオブジェクト」より、ブログ記事の定義を行う
  2. タイプの項目は、複数の記事を参照したい場合は「リスト」、1つの記事を参照の場合は「単一」を選択し、「ブログ記事」を設定(下記画像参照)
  3. 定義後、該当の管理ページ(ブログ記事など)でメタフィールドの値が登録できるようになる
新しく追加されたブログ関連の、メタフィールド定義の設定例を紹介。

注文メタフィールドでオリジナルの注文絞り込みを作成可能に

注文のメタフィールドを活用して、注文一覧画面にオリジナルの絞り込み項目を最大5つまで設定できるようになりました。
これにより、例えば「割れ物」「冷蔵」などといった独自の絞り込みを作成し登録しておくことで、特殊な条件の注文情報を絞り込むことが容易になります。

本記事では詳細部分の説明は割愛しますが、下記の流れにて対応できます(添付の画像も併せて参照ください)

  1. 管理画面の「設定」から、メタフィールドの項目で「注文」の定義を登録
  2. 定義を登録後、対象の注文詳細ページにてメタフィールドを登録
  3. 注文管理一覧ページにて、絞り込みボタンをクリック
  4. 「絞り込みを追加」ボタンから、定義したメタフィールドをクリック → 新規絞り込みとして登録
注文管理から独自の絞り込みを登録する流れを紹介

参考)[公式] 注文メタフィールドを使用した注文情報の絞り込み作成について

さいごに

2025年8月〜10月にかけての、Shopifyアップデートに関する内容を一部ピックアップしてご紹介しました。
本来はさらに多くのアップデートが実施されており、すべてはご紹介できておりませんが、気になる情報をまとめて知りたい方へ少しでもお力になれれば幸いです。

今後もShopifyのアップデート情報や、役に立ちそうなコンテンツを引き続き発信してまいります。アップデートの内容はもちろん、ShopifyやECについて不明点やお困りごとなどございましたら気軽にご相談くださいませ(初回のご相談や壁打ち等は無料で実施しております。)

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