Shopify AIとは?MagicとSidekickについて

Shopify AI は、MagicSidekickの二本柱で提供されているAI機能です。ストアを運営している状態であれば、標準機能として無料で利用できます。Magicが商品説明・メールなどの生成を可能にし、Sidekickが画像の作成・ストアデータの分析や提案などといった様々な業務を自動化します。

MagicやSidekickは、双方ともストアの管理画面より利用が可能です。

MagicとSidekickの基本機能について

MagicSidekick
主な役割文章の生成サポート・様々なストア設定を操作
タスク商品説明/メール/ブログ・ページ割引作成/ストアレポート/画面案内
UI本文エリア等に設置のボタンから管理画面ヘッダー右上から
言語ブログやページ本文は日本語未対応20言語対応(2025年6月に拡張)
料金無料無料
Shopify magicとSidekickの場所について

Sidekickでどのようなことができるのか?

Shopify MagicもSidekickも従来より備わっていた機能ですが、2025年5月に開催されたShopify Edition Summer '25にて、Sidekickに大幅なアップデートが入りました。これにより、日本国内においてもSidekickが格段に使いやすくなっています。
参考)[公式]Shopify Edition Summer '25

本記事ではSidekickにフォーカスし、初級編としてどのようなことができるのかを紹介していきたいと思います。

機能一覧表(★=Editions アップデート項目)

UP機能カテゴリ概要
音声チャット & 画面共有音声でAIへの指示が可能
※順次機能公開予定
20言語(日本語含む)対応日本語のやり取りが可能に
AI画像生成Sidekick上で生成 → ファイル保存が可能
ディスカウント作成・編集ディスカウントコードを作成
商品/コレクション作成指示に応じた商品/コレクションを自動生成
管理画面ナビゲーション & ヘルプ管理画面内のFAQやガイド
ドメインの設定サポートなど
テーマ編集サポートテーマカスタマイズ画面からテキスト等の編集
ブログやページ等のコンテンツ生成ブログやページのコンテンツを自動生成
レポート & 分析 & アクション提案ストアデータから自動でレポート/分析実施
具体的なアクションの提案も可能
顧客セグメンテーション作成指示に応じた顧客セグメントを自動作成
モバイルアプリ対応スマホのShopifyアプリにてSidekickが利用可能

音声チャット & 画面共有 ★

チャット形式ではなく、音声でSidekick AIと会話しながらタスクを遂行することができます。
キーボード入力の手間なく進行できるため、よりスムーズな対応が期待できます。

2025年6月現在、本機能はアーリーアクセスとなっており、実際にストアで使えるようになるのはもう少し先になると予想されます。

20言語(日本語含む)対応 ★

Shopify Edition Summer '25のアップデートとして、日本語を含む20言語に完全対応されました。

AI画像生成 ★

例えば「夏セール用にビーチを背景にしたバナーを作って」と指示すると、最大で5案を生成してくれます。品質に問題がなければ、そのまま「ファイル」に保存することもできます。画像作成の工数軽減が期待できます。
※AIへの指示の出し方によりますが、特に独自の世界観やビジュアルを重視している場合は、プロのデザイナーによるチェックは入れることをおすすめします。

ディスカウント作成・編集

例えば「商品が10%OFFになるクーポンコードを作って」と入力すると、割引コードを自動生成し、条件まで設定してくれます。プレビュー画面で、設定した箇所を紫色の枠でハイライトしてくれるので内容確認も容易です。

商品/コレクション作成

商品やコレクションも、指示を出して自動作成することができます。
ただ、商品に関しては設定項目が多いため、Sidekickに作成してもらったら確認して手動設定&商品写真の登録などをすると良いでしょう。作成をお願いする前に一度設定項目を洗い出し、全体把握をした上でSidekickに指示を出すとよりスムーズになります。

管理画面ナビゲーション & ヘルプ

例えば「日本向け税率設定を開いて」と入力すると該当ページへの導線案内や設定手順をサポートしてくれます。税率設定だけではなく、管理画面での設定項目について不明点がある場合は、聞くと丁寧に案内してくれます。

Shopifyの運用にまだ慣れていないケースでは、積極的に活用すると良いでしょう。

テーマ編集サポート

テーマのカスタマイズ画面にて、任意の項目を修正することができます(例:文字サイズなど)
試したところ、管理画面上の設定で変更できる範囲で自動調整してくれるようです。ビジュアルの細かい部分の微調整や、大幅なカスタマイズをしたい場合は、専門家に相談することをおすすめします。

ブログやページ等のコンテンツ生成

Sidekickに指示を出して、ブログ記事やページを作成することができます。
コンテンツ(本文)の生成は従来のMagicでも可能ですが、こちらの場合は日本語に対応しておらず英語で生成されます(2025年6月19日現在、Magicの日本語はまだ対応されていないようです。)

Sidekickでは日本語でコンテンツ生成をしてくれるので、大幅に使いやすくなったといえるでしょう。
コンテンツだけではなく「抜粋」や「検索エンジンリスティング」の項目も設定してもらえます。記事ページの大枠設定をAIに頼み、コンテンツ部分のチューニングは手動で行う流れがおすすめです。

注意点として「テーマテンプレート(テンプレートの生成)」はSidekickが関与できない項目となっており、対応手段のガイドまでにとどまります。専用のテンプレート作成や編集については、専門家が必要となります。

コンテンツや抜粋を生成する際は、英語で作られてしまう可能性があるため「日本語で作ってください」と伝えた方が確実です。

画像付きレポート & 分析 & アクション提案 ★

Editionsのアップデートの中でも目玉の部類となる項目です。運営しているストアのデータを抽出し、レポートをはじめ分析・今後の提案までAIが行ってくれます。
例えば「過去30日の売上推移をグラフで見せて」と伝えると、グラフを生成した上で内容を分析してくれます。さらに「売上が伸びていた日の状況を分析し、どのような施策が効果的か教えて」のような質問をすると、今後の具体的なアクション案まで提示してくれます。

  • ストアの運営を継続する上で、参考として
  • 社内向けレポート作成のデータとして活用

上記のように、様々な場面での活躍が見込めます。

Shopifyのストア分析でのデータから抽出されます。高度なレポート機能が使えるAdvancedプランのストアの場合、恩恵が最も大きいといえます。
参考)[2025年版]Shopifyの料金をプランごとで比較!最新価格と選び方

顧客セグメンテーション作成

顧客を抽出したり、メルマガ配信を行う際などに重宝するセグメント機能ですが、こちらもAIにお願いすることができます。セグメントの条件を伝えるだけで自動生成してくれるので非常に便利です。

モバイルアプリ対応 ★

スマホのShopifyアプリ内でも、PC版と同様にSidekickを使うことができます。外出中であったり、普段Shopifyアプリから更新作業を行っている方でも活用できます。

参考)[公式]Sidekickの機能について

制限事項と注意点

  • 生成AI全般に言えることですが「明確な指示」が必要です。曖昧な表現や適当な指示をすると、思っていた結果にたどり着かない可能性が高いため、指示をする際は「どこの、何を、どのように、どうする」などといった詳細を伝えることが重要
  • Sidekickで様々なアクションを自動化できますが、勝手に反映や公開することはない安全設計です。ただ、最後は必ず手動で承認や公開をする必要があるため、対応漏れに注意
  • jsonやliquidなどの直接的なソースコードは対応不可能なため、専門家が必要
  • Sidekickチャットの履歴は最大10会話までとなり、それ以前の会話は自動削除
  • 外部システムとの直接的な連携は不可能

などといった制限・注意点があります。また、レポート分析においても制限があるため、下記まとめます。

レポート分析においての制限(AIが対応できない範囲)

  • 割引・クーポンコードの直接レンダリング
  • 性別データの分析
  • 商品バーコード、重量、オプションの詳細レポート
  • 支払い方法(クレジットカード、現金売上)、取引IDの分析
  • 配送方法の詳細分析
  • クリックスルー率の計算
  • Shopifyが請求する手数料の詳細
  • 在庫レポート(ABCレポートなど)
  • 顧客生涯価値の計算
  • ウェブパフォーマンスレポート
  • 複数ストアの合同レポート
  • 商品の転換率(オンラインストア全体の転換率は対応)

まとめ

以上、本記事ではShopify AI(Sidekick)の基礎について詳しく解説いたしました。アップデートにより、さらに便利に使いやすくなりましたが、制限や注意点などもあります。機能をよく理解した上で活用すれば、これまでの作業時間を効果的に削減できるでしょう。

本記事のライターの所感にはなりますが、Sidekickを普段使いする上で特に感じたことをまとめます。

  • 特に初めてShopifyを運営するケースでは、ガイド機能は非常に便利
  • 自社の商品登録の項目など、ルールを事前に把握した上での活用がベスト(指示を出しやすい)
  • AIが100%正解である保証はないため、出た結果を元に自身で確認することが重要
  • 曖昧な指示に気をつける。かえって時間がかかってしまう可能性あり

Sidekickの使い方をはじめ、どのような指示をすればよいか、やってみたけどうまくいかないなど、お困りなことがございましたら当社にてサポートさせていただきます。気軽にご相談くださいませ。